僕の脳裏と電子日記

文章にしたくなった事を残す場として此処を設けました。

flyby

二十三時五十五分 深夜高速距離が遠くなる 遠くなる映画みたいだった 2月が終わるハサミで切られた フィル厶みたいにあの日思い描いたはずの 3月が始まる何も信じられないよ 信じられないよ 先輩の言葉 思い出した「永遠に縋るのは子供だけだ」このままずっ…

期末考査、黒い夕日

水曜5限のテストは地質学だった。教室は北部校舎の理6の306号室。京大の中で唯一僕が、一般試験より前に入ったことのある教室だ。つまりこの教室は高校生である僕にとって、大げさな言い方をすれば、京大の全てだった。 テストは持ち込み可能だったレジュメ…

楠の葉の燃える頃

僕は元来、クスノキという木と共に暮らしてきた。 僕が生まれ育ち今も暮らしている門真市という市はクスノキが市の木として指定されており、「薫蓋樟」という大クスノキは市のシンボルである。最寄り駅である萱島駅には駅構内を貫くほど大きなクスノキがあり…

悠久の郷里

エスプレッソと花群青 楠と僕と架空世界 15分を払って5時間を溶かす 日の落ちた時計台を見上げる こうして僕は一日を捨てる 見返り憂鬱な日々を生み出す 顔も知らない人を愛して 名前も知らない人を縛って 頭の中の箱庭を 現実の匙で掻き回す 顔も知らない人…

挫折

お久しぶりです。KleinscheVierergruppeです。 かなり更新が遅いですが、もともと書きたくなったときに書くブログですので今後も不定期更新を続けては行こうと思います。目についた頃に読んでいただけると嬉しいです。 さて、今こう語ったことから分かるよう…

output

お久しぶりです。KleinscheVierergruppeです。更新が遅くなり申し訳ございません。理由としては、今から書く内容に関して多少の時間的制約があって(所謂ネタバレ防止って奴です)、その制約が無くなったのでようやく筆を進められるという状況であるというこ…

蝉時雨

音楽には特有の季節感を持つものが多く存在する。例えば槇原敬之の曲は基本的に冬の曲であるし、TUBEのシーズン・イン・ザ・サンは代表的な「夏曲」として挙げられる。人はそれぞれの季節にそれぞれの曲を聴いて独特の「季節感」を感受する。それは音楽を楽…

フロンティア

これは3月28日、奈良県の曽爾高原で撮った写真です。手前の2人は僕の友達で、この日は僕含め3人で「ハイキングをしよう」と集まりました。 朝7時集合。眠気眼のまま電車に揺られ1時間、一旦三重に入り、名張からバスで40分かけ奈良県に戻りつつ曽爾村の太良…

極夜灯

気持ちの整理が昨日ようやく付いたので書きます。 4月5日、彼が伝説になった。それを知った4月8日の昼、友達と別れた後僕は一人図書館に駆け込んでほろほろと泣いた。 別れは突然やってくる。全く思いもしない処でやってくる。1月の初めにも半ばにも惜しい別…

Lo-Fi

僕は昨日ヘッドフォンを失くした。確か1万かそこらのそれなりに良いヘッドフォンだった。元々かなりボロボロであった部分もあってそろそろ買い換えようとは思っていたので、あまりダメージはないのだが、しかし僕は基本的に音楽を聴いていないと生きていけな…

投影

はじめまして。僕はkleinschevierergruppeと言います。周りからは頭文字を取ってKと呼ばれていて、実際僕の本名の頭文字もKであります。(そもそもKと言うあだ名は元々本名から取ってきたものであるのでこれは自明ですが。)職業は大学生で、毎日大阪の家か…